重要な事は。「判断を早くする」こと。
「そして母が頑張るときはやるぞと決めました。 今日のシェリナナさんの記事を読んで思いました」
頂いたコメント。嬉しいなぁ。自分のつぶやきがほんの少しでも誰かの元気になれているのなら、それはとても私が励まされることです。いつも伝えてくださってどうもありがとう。
さて、リクルートを辞めてから私は2つの会社で契約社員として働くんですが、何度も会社名を出すのも何なので、リクルートをここでは前職と呼びます。フリーランスでやろうという決断の1つには、この会社で学んだことや仲間の影響が大きいから。
責任者として重要な事は。「判断を早くする」こと。
前職で、営業チーフというポジションになったときに、最初に教わった事は「判断を早くする」ということでした。
「やる」か「やらない」か「現時点での保留」 。そのいずれかをとにかく判断する。いや、判断するというより私には決断というイメージの方が近いですけど。責任が伴えば伴うほどに、判断には勇気と覚悟が必要になります。それはとても怖いことです。チーム全体に影響しますから。
編集長になってからの最初の仕事で、私は前編集長に一瞬で自分の立場と責任を理解させられました。
予算とメンバーの目標数値の決定です。詳細は覚えていませんけど。
版(支店)としての目標売り上げが私に与えられます。各メンバーの営業目標の数値設定。獲れるメンバーの目標数値はあげ、そうでないメンバーの目標数値は「その人にとっての」最大限高い目標数値を設定する。高すぎれば、各メンバーのやる気を奪う可能性が出てくるのですが、何せこの時期、本部から与えられる、版としての目標の数値が私には唖然とするほど高く。私も営業として動いていましたが、編集長としての仕事も激務で(営業チーフの時も凄まじく激務だったけどー)、営業に割く時間がなかなか取れず、私の数字貢献には限界があります。前月対比で毎月大きくアップしていく一方の目標数値です。
もちろん前月までの流れはありますので、比較対象が出来るんですが、版に大きくアップして下ろされる目標は個人に振り分けなければなりません。
前編集長に電話をしました。 「今月の予算とメンバーの目標数値をメールしたんですけどこれでいいですか」
このときの上司との電話の通話時間は一分ありませんでした。
「アホか! 版元長(編集長)はお前や。お前が決めろ! 他、何かあるか。ないなら切るぞ。俺は忙しいねん」プチッ。「ツー、ツー……」
読者の方には、そりゃそうだと思われるかもしれませんが、私にはもうビックリ仰天ですよ。だって1度もやったことない仕事ですよ。まして私の個人的な問題ではなくて、チームのメンバー全員に影響がある仕事ですよ。チェックぐらいしてくれてもいいんじゃないですか? というより、初めての、1回目のくらい、チェックしないといけないんじゃないですか!?こんな素人に任せてしまっていいんですかああああ!!!(号泣)
まぁ何が言いたいかと言うと。前置きです。
ホームページが進みません。もう何ヶ月足踏みをしていることか。ここまで来て、私には完成が見えなくなってきました。作ってくれている友人は、 11月頭からフルタイムでのバイトを入れています。来春から海外留学の予定もあって資金がいるそうです。バイトを入れたと聞いたとき、言葉にしない不安はありました。 11月中旬には納品希望でしたが、その時点でも、不具合が多く、まだとても後悔できる状態ではありませんでした。話し合いながら、それからさらに二度の納品予定日を過ぎ、現在では次の納品予定日が不明です。納品の前には、一旦完成させてもらって、それを私と第三者でチェックし修正点を修正してもらって、納品となります。
先日メールをしました。「〇ちゃんにとっての完成品をみられるのはいつか。(修正箇所が入る前提要2日で)納品はいつになるか、その2点について回答が欲しい」
返信は「某フォームの件でサイトに問い合わせをしているので、その回答を待って返信する」
……ホームページは年内に仕上がるんだろうか。
私はホームページの仕組みは全く知らなかったんですが、専門業者さんでならパッケージ化されているものが、私のホームページでは作成者である友人が作成ホームページサイトを使って、いろんなアプリをそこに付け足しながら作っているので、様々なバグや不具合が出てくることだろうことが分かってきました。
友人は、私の要望を叶えようと一生懸命やってくれています。
だけど。
もう何ヶ月も友人からの「あれをやって、これをやって」に一生懸命対応してきて、でもそもそもの料金設定の前提は、私のやることは確認と修正依頼だったはず。
私は、言いたいことが言えるタイプだと思っていました。いや、言えないものだなぁ。相手が悪意なく一生懸命やってくれてると思うと。バイトをしていて時間がないのも理解してしまう。
一方で私は思ってもいる。
納期がない仕事は趣味だ。
金銭の授受が発生する以上、納期には間に合わせなければならないし、万が一間に合わなければどのような対応を取り、どう決着するつもりなのか、クライアントに伝えなければならない。
でももっと言えば、ここまで完成しない1番の原因は。私にある。
「判断を早くする」。
私の判断の全てが遅かった。遅かったと言う以前に、判断すらしていなかったような気がする。
ここに至るまでに判断しなければならないこと、確認しなければならない事をおざなりにしていた私のミスだ。私はいつの間に仕事に対してこんなに甘くなってしまったんだろう。納期がない仕事は趣味。これは私自身に叩きつけたい言葉でもあります。
今、大きく深呼吸をしました。
再度、友人に納期の確認をしよう。
友人の同じ質問の繰り返しってすごく言いにくい。でもちゃんともう一度言わなくちゃ。
自戒を込めて書くんですけど。
人って、我慢し過ぎたり、言いたいことが言えないことが続いていくと、言えない相手を悪者にしてしまうような心理があります。でもそれは違う。よぎった本心を言わない選択をしたのは自分です。
作成者である友人がフルタイムでのバイトを始めたと聞いたとき、それで納期に間に合うのか、私は不安になりながらも「頑張ってね」と言った。納期がずれ込むときに、私はちゃんと「これでは困る」とはっきりした意思表示として相手に伝えたか。いや、そこまでは伝えなかった。
それが現在の結果を招いているだけです。私が仕事を依頼しているのに、仕事としての認識が甘すぎた。
鈍っている意識を覚醒させてもらえるいい経験
だな。
これから彼女にもう一度、質問をしようと思います。
「フォームについての回答は来ましたか。まだなら何時頃来るか問い合わせお願いします。私には納期の見込みが全く見えていません。現段階で納期はいつごろになりそうだと考えていますか」
一方で、私はいつまでなら完成を待てるのかを決める。
その間は、もっと本気で、勉強を進めよう。私は、カウンセリングもキャリア教育も、この分野での経験が浅いのだから。それでも料金を頂く気でいるのなら、私はもっともっと必死に勉強しないといけない。
彼女からの回答によって、ホームページ完成が来年に可能性があったらここはもう判断しよう。諦める。専門業者に頼む。支払った金額の問題だけではなくて、この数ヶ月の私の時間も努力も無駄になることを考えると本当に辛い。でもこだわるべきはそこじゃないはず。支度金の予算は限られているけど、不安は捨てよう。
そして。大切に考えよう。私は彼女との友情を維持する。
という、本日の決意でした。来てくださってありがとうございます。
よしっ。まずは彼女にメールしよう。がんばりまーす!!
追記:書き終えて思うことですが、「判断を早くする」のは、仕事に関わらずのことだと思います。その癖をつけておくと、自分の心の整理にとても役立ちます。そういう話はいずれまた。
画像はツイッター@pastel11flower さん